ビーガンって?ペスカタリアンって?結局何が自分にとって心地よいのか。

ストックホルムでも、2019年夏が始まりました。
天気が良くなったので、最近は自転車もしくは歩きで会社に行っています。
時間があるときは、歩きで、片道40分。

歩いたり、自転車で出勤すると心なしか脳が機能しやすいような。

さて、さて、最近は体と心に心地よい生き方って何だろう
と考えることが多くなりました。

まずは環境のためにお肉を減らした話から。

なぜお肉を食べなくなったかというと、
動物がかわいそうというより、環境に良いものを選びたいと思ったからです。
CO2を減らす、環境に配慮した食事を考えた時、
牛肉を作る際のCO2排出量(餌や農薬、輸送費など)が非常に高いことを知り、
まず牛肉を食べる事をやめました。

オックスフォード大学の研究によると、完全菜食主義(ヴィーガン)食が世界的に広まれば、2050年までに800万人以上の命を救えるほか、温室効果ガスを3分の2削減できるそうです。

友達のお家でご馳走になる時は、相手に感謝して少しいただきます。

ただ自分で選んで買うことはやめました。

「アメリカじゃないんだからそんなに牛肉食べたって食べなくたって
スウェーデンじゃそんなに影響ないでしょう。」
という方もいるのですが、まあ、そうなんですが、
そもそもそこまでお肉が好きではないし、
自然と減ってきて、それいいなと思ったのです。

今日から全部カットする!私はベジタリアン!
という主張ではなく、できるところから少しずつで
それでなんとなく始まったのが、確か4年前ほど。

そこから色々考えるようになりました。
食事に関してのワードはこの三つが浸透していますよね。(By Google)

vegetarian ベジタリアン
a person who does not eat meat or fish. 
お肉もお魚も食べない人。

vegan ビーガン
a person who does not eat any animal products (meat, fish, dairy product, honey etc).
動物性のものは全て食べない人。(例えばミルクとかハチミツとかも食べない)

pescatarian ペスカタリアン
a person who does not eat meat but does eat fish.
お肉は食べないけどお魚・魚介は食べる人。(ぺスクタリアンともいうらしい

私の今の食事に関しての意思を示す言葉を選ぶならペスカタリアンですね。
ラーメンはやめられないので
魚介や野菜の命をいただきながら、生きています。
(そもそもジャンル分けする必要もないですが)

これからは色々な方法でタンパク質をとることができるようになりますが、
ラボで作られた「人工肉」や「昆虫」から栄養をもらう日も近いようですね。

ベトナムでコオロギも食べましたが、見た目に抵抗があり、2匹だけで十分でした。
目を閉じれば小エビと一緒なのにな。と心で思いながら。

人間の脳は不思議です。

スウェーデンではベジタリアンやビーガンなど食の選択肢が広くあり、
スーパーでもこんなお肉代用品が売られていて、これはリピートしております。

MiFUというミルクから生まれたタンパク質

「肉なし」で検索するとたくさん出てくるレシピを
スウェーデンで買えるものにアレンジして
先日は肉なし麻婆豆腐と餃子を作りました。

ですが、お肉をカットして、野菜中心の生活にしても、
果たしてそれは環境に良いのでしょうか。

ベジタリアンやビーガンってよく聞くし、周りにもたくさんいるけど
結局環境に悪いのではと思うようになり、食を見直しています。

極寒の地スウェーデンで
アボカドやバナナなど南国の食べ物を食べていたら、
全く環境に優しくはありません。

スウェーデンはビーガンがトレンドで
ほぼ全てのお店でベジタリアンかビーガンの選択肢があります。
最近会う10代のスウェーデン人はビーガンが多い気がします。

ビーガンになる人にはそれぞれ理由があるとは思いますが、
環境保全に敏感な人が多い中で
アボカド食べるのは良いんだ?と疑問が。

お寿司屋さんでもサーモンとアボカドだけのお寿司を食べる人がたくさんいます。

アボカドの産地はほとんどがメキシコ、ドミニカ共和国、ペルー。
スウェーデンからもとても遠いですよね。

あるアクティビスト(社会的活動家)の方とお話した際に伺ったのですが
南米のとある街では、私たちの食べ物の消費が、死活問題を起こしているそうです。

農家はやはりビジネスになるものを作ります。
食のトレンドに敏感で、購入余力のある人たち
(ヨーロッパやアジア、北アメリカなど)の間で、
ブームになる食材を育てるのです。

例えば、アボカドやキヌア。

キヌアは気候的にもたくさん収穫できるため
本来地元の方々・子どもたちの貴重な栄養源で重宝されていました。

その栄養価に気づいた人たちが、
キヌアをヨーロッパなどで売り出すようになり、
次第に、健康志向の人たちにより日本など世界中でブームとなり、
その結果、キヌアの価格が上がり、
地元の貧困層には高くて到底買えない食材となってしまったそうです。

そうなると、子どもたちには他の穀物を与えることとなり、
栄養失調に陥る子どもが増えているとのこと。

そして、ブームが去ると、農家の方は儲からなくなるので畑を閉じる。

そして新しい食物を育て始める。
それには時間も、お金も、新しい機材の導入も必要となります。

お話を伺ったアクティビストの方はその土地で3年住んだそうで、
間近に見た人々の生活を話してくれました。

そんなことを聞いていると、
やっぱ地産地消が心地よいな、という考えに至りました。

だからできるだけ、地産地消を目指して、
スウェーデン産もしくはヨーロッパ産を買うようにし始めました。

例えばEU産のハチミツとメキシコ産のハチミツがあったら
少し高くてもEU産を選ぶという。そんなゆるい感じ。

食べ物だけれはなくて、衣服や化粧品もできるだけ、スウェーデン産を。

もちろん工場がアジアにあることも多いので、
なんかもうそうなってくると果てしなくなるのですが、
できるところから。できるところから。

地産地消と言いながら、ラーメンが大好きなので、
アジア食材店で麺類を買ってしまうのは、辞めるのに時間がかかりそうです。

友人の中には飛行機も乗るのをやめると言ってる人が何人かいます。

いま、Gretaさんという15歳の環境アクティビストが
若者の間で、絶大な支持を得ています。

彼女の行動のおかげで、子どもたちが大人には任せていられないと
自分たちで行動し始めました。

日本語字幕があるのでぜひ一度見てみてください。
彼女の行動力、言葉、感銘を受けます。


若い世代はYouTubeから情報を得ることが非常に多いようで
北欧では、人気のインフルエンサーも
飛行機に乗るとオーディエンスから
大ブーイングの嵐を受けることになるという状況です。

私はそもそも日本人なので飛行機には毎年乗るわけで、
家族に会いたい、日本食食べたい、友達に会いたい、そんな欲で
子どもたちの未来を壊しているのです。

なので、出張や帰国でCO2を排出している分、できるだけ、
プラスチックを避けて、地産地消、季節に合ったもので
生きる暮らしができればと思うのです。



少しでも長い時間、心地よく地球で生きるために。
できることから。


にほんブログ村 海外生活ブログ スウェーデン情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ

コメント